あいさつ
国立花山青少年自然の家は、学制百年記念事業の一環として全国に14箇所設置された国立の少年自然の家の4番目の施設として、昭和53年(1978年)10月に宮城県花山村(現栗原市)に設置・整備されました。その後、平成13年(2001年)には中央省庁等改革により「独立行政法人国立少年自然の家」の1施設として、また、平成18年(2006年)には旧青少年教育3法人が「独立行政法人国立青少年教育振興機構」に統合され、国立の28青少年教育施設の1つとして現在に至っております。
宮城県・岩手県・秋田県にまたがる栗駒国定公園のメインの栗駒山(1,626m)から直線距離で南に約16kmの自然豊かな環境に囲まれ、四季折々の自然を活かした冒険活動、環境学習活動、栗駒山系の豊かな水系環境を活かした沢活動などの多様な自然体験活動プログラムが用意されているのが特色です。
本施設は、平成20年(2008年)6月の岩手・宮城内陸地震(栗原市最大震度6強、マグニチュード7.2)で施設的被害があり、2年近く利用者の受入れを中止しその復旧工事を行い、平成22年(2010年)5月に再開しました。また、平成23年(2011年)3月の東日本大震災では、若干の施設的被害はあったものの、宮城県沿岸地域の被災者の二次避難施設としての受入れ支援や震災でさまざまな影響を受けた子ども達のためのリフレッシュ・キャンプなども行ってきました。
国立の青少年教育施設は、ナショナルセンターとして青少年問題等に関する政策課題に対応した先導的・モデル的な体験活動事業の実施やプログラム開発を行い、その普及・啓発を図ること、指導者等の養成や教育的支援を行うこと、学校教育における学習指導要領を踏まえた支援を推進することなど、青少年の健全育成に取り組んでいくことが必要です。
本施設では年間を通して、課題を抱えた青少年のための体験活動やボランティアを含む指導者養成、花山の特色ある個別体験活動の事業を主催しているほか、自然体験活動を行う学校や青少年団体等への指導・助言などの研修支援を行っております。
昨今、関係各方面から青少年が様々な体験を通して、他人を思いやる心や感動する心などをはじめとする豊かな人間性や協調性などを身に付ける必要があるといわれています。
是非に自然豊かな花山で非日常の活動を通じて新たな発見や感動、達成感・充実感などを体験し、元気に楽しく、お互いに気持ちよく、交流や宿泊をしていただきたいと考えております。
そのために、利用しやすく、安全で、充実した体験活動をしていただくよう、職員一同、利用者の立場で対応を心がけております。